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ことのは文庫

『極彩色の食卓』は、律子さんと燕くんの暮らす古いビルを生活の場にお話が進みますが、
この律子邸、実はけっこう考えられたものなのです。
ここでは重版を記念して、内装と外装をデザインした、もしおさんによるイラストとコメントを紹介します。

外装

お料理がメインのお話ですが、絵を描くひと、一度でも絵を描くのをやめたいと思ったことのあるひとには刺さるお話だと思います。ただしお腹が空くので夜中の読書には注意が必要です。
図面を描いた時、外壁はコンクリート+吹付け塗装のつもりだったのですが、本を読んだら外装がレンガ+ツタが絡まっているとの描写がありヒーヒー言いながらツタを描いたのもいい思い出です。

内装

当初、白を基調にしたアトリエを想定していましたが、外装がレンガでアンティーク家具があるとの描写をふまえ、木製フローリングで古めかしい内装へと変更しました。
アトリエ主人の趣味から考えて、キッチンはホーローと2種のタイルでレトロな感じに仕上げてあるといいと思います。
淡い落ち着いた色のタイルを「もっと楽しい色にしましょう!」と言い出して燕くんと一緒に鮮やかな色へDIYする律子さんを妄想してください。

「極彩色の食卓」のストーリーイメージ

美術館を人物が見て回り、右から左へと横長に物語が展開するラフを描いていましたが、まとまりが悪く、上から下へ各人が印象深いエピソードの絵(窓)をたどる構成としました。
それだけではあんまり寂しかったので友人(みお先生)のアドバイスを貰いアイテムをぱらぱらちりばめています。今はがらんとして白のめだつ壁や階段へ、これから次から次へと思い出いっぱいのアイテムが置かれ、絵が描かれ、極彩色であふれることを願っています。

みお先生コメント

絵や映像をイメージしながら小説を書く文字書きさんは割と多いと思います。
私もそうなのですが、そんなふわふわの「イメージ」を友人(もしおさん)に伝えたところ、見事なまでにイメージ通りのものを描いてもらえました!
外装ですが、律子さんの家は見た目無骨で中は鮮やか。外はシンプル、中は華やかなケーキみたいなお家です。
内装についても、散らかった床が律子さん感満載ですね。まさに律子さんの巣です。
そしてまるで美術館のような人物絵。打ち合わせ時、「美術館のイメージで」と聞いてその素敵なイメージに興奮したことを覚えてます。そして例の男の後ろ姿!
この本に関わる「絵」は表紙カバーから友人の絵まですべてが素敵で、文章がそのまま絵になって浮かび上がってきたみたいです。
絵に関わる話だけに、本当にありがたいです。
この絵で、話の世界観をみなさんと共有できるといいなあと願いつつ…。
そして絵のコーナーを設けてくださった担当さん、スタッフさんにも感謝感謝です!
表紙

極彩色の食卓

  • 著:みお
  • 装画:丹地陽子
  • 発売日:2019年6月22日
  • 価格:700円+税