どうだい?走ってみないか?
『The inner runner 博士が教える運動と成功の切れない関係』
今の収入、今の生活、今の自分満足していますか?
ここで、興味深い研究結果をみてみましょう。

クリーブランド州立大学の経済学者、ヴァシリオス・コスタスの研究を見てみよう。
コスタスは、定期的な運動が労働市場でより
多くのお金を稼ぐことにつながっているかどうかを調査した。
明らかになったのは、座りがちな生活を送る人が月に数回運動を始めると、
週給が平均で2・2パーセント上がること。
また、月に1~3回運動をする人は、座りがちな人よりも平均で5・2パーセント多く稼ぎ、
定期的に運動をする人はそうでない人の6~9パーセント多く稼いでいることもわかった。
コスタスが高度な統計的手法を使って運動と収入の関係を詳しく掘り下げたところ、
定期的な運動と経済的な成功とは関連があるだけでなく、因果関係があるとわかった。
つまり、運動をする人は、運動のおかげで収入が増えるのだ。

運動をする人、とくに目標を掲げてトレーニングをする人は成功している。
定期的に走っている人の73パーセントは、世帯収入が7万5000ドルを超えている。
ちなみに、アメリカの平均世帯収入は、5万2700ドルである。
(本文より)

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こう断言するのは運動生理学博士であり、起業家でもあるジェイソン・R・カープ氏。

カープ氏は定期的な運動は健康面のみならず、
精神面創造性経済面についても良い影響を及ぼすと言って憚りません。
それどころか、世界中のリーダーたちが一堂に会してランニングをすれば
世界はもっとよりよい場所になる、とも述べています。
それはなぜか?
ランニングは単純な運動です。
何の道具も要らない。
シューズに足を通し、一歩外に足を出せば、
あとはあなた次第でどこまでも行ける……。
そうです。
つまり、あなた次第で
どんなふうにでも
変わる運動なのです。



すぐに歩いてしまうのも、あなた次第。
ピッチをあげて街をさっそうと走るのも、あなた次第。
となりのランナーと自分とを見比べてひがむのも、あなた次第。
自分の限界ギリギリまで突き詰めるのも、あなた次第。
明日走ればいいやと自分に甘えるのも、あなた次第。
走りながら普段気づかない街の風景を楽しむのも、あなた次第。

自分の人生に対する構えが濃縮されたもの。
それが「ランニング」と言っても
過言ではありません。

ですから、ランニングで自分で自分の手綱を握り、コントロールする訓練をすれば、
おのずと実生活にも反映されてくる。
だから、精神面、創造性、経済面についてもひとつうえの自分になれるのだ、と説いています。

まずは、久しぶりにお気に入りのシューズを履いて、
近くの公園まで走ってみましょう。

それからこの本を読んでみてください。

きっと、明日のランニングが待ち遠しくなっている自分がいるはずですから。

The inner runner 博士が教える運動と成功の切れない関係
ジェイソン・R・カープ/著
遠藤天音/訳

本書は「速く走る秘訣」や「20週間でマラソンを完走できる方法」を述べている本ではない。
ランニングにおける、肉体が哲学的かつ感情的な側面と繋がる神聖ともいえるプロセスを解説し、それらの運動が創造性・生産性・経済力にいかに影響を与え得るかを考察する。
ランニングがあなたの人生を変える!肉体に問う思想書。

四六判 240ページ 定価:1,500円+税

好評発売中

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≪目次≫

はじめに
走ることに思いを馳せるのは人間だけ
ココロにとってのランニング
ランニングが人生に及ぼす影響
ランニングとはユニークで神聖なプロセスである
この本の始まり

第1章 人はなぜ走るのか?
ジョン・リトルの朝
動物学者の答え
生理学者の答え
太りすぎの人の答え
歴史学者の答え
社会学者の答え
心理学者の答え
「壁」を越えた男の答え
神学者の答え
「走る哲学者」の答え
タクシードライバーの答え
そして、ジョン・リトルの答え
ジェイソン・カープの答え
最善の答え

第2章 本当にランニングは健康に良いのか?
サブリナ・ウォーカーの場合
ランニングが及ぼす身体の変化
細胞レベルの変化
回復による変化① 筋肉に届く酸素量の増加
回復による変化② 心臓の変化
回復による変化③ 酵素の働きとミトコンドリアの増加
回復による変化④ 身体を冷やすメカニズムの発達
回復による変化⑤ 持久力の向上と筋機能の最適化
回復による変化⑥ 糖質貯蔵の増加
回復による変化⑦ 疲労を遅らせる能力の発達
ランニングと疾病リスクの調査
横断的調査 走行距離と肥満度指数の因果関係
追跡調査① ランニングと発症率の因果関係
追跡調査② ランニングと体重の因果関係
双子を対象にした調査
母に会いに行く
うつに効く研究結果
免疫機能と運動の研究結果
私たちは悪い遺伝子から逃げきれるのか?
私の診断結果
ランニングで遺伝子の表現型が変わる
DNAのメチル化による効能
ユニークなメチル化の調査
筋トレかランニングか
走らないことのリスク
健康であるためにできる最善のこと
生きるために走る

第3章 最高の人生を送るためのランニングのススメ
コーディ・ジョンソンの場合
①スロー・ランニング
②速いランニング
③長い距離のランニング
④ペースを守るランニング
⑤呼吸の整ったランニング
⑥エモーショナルなランニング
⑦自然の中のランニング
⑧仲間とのランニング
⑨レース
人生にユニークな見返りをくれる、それがランニングだ
コーディ・ジョンソンにとってのランニング

第4章 ランニングは創造力と想像力を養うのか?
ロニー・グッドマンの場合
運動と創造的思考とのつながり
科学的な検証
脳内の変化
ランナーズ・ハイの正体
あなたはロニー・グッドマンよりも幸せでクリエイティブだと言えるか

第5章 仕事のできる人はなぜ走るのか?
クリスティン・ステリーのハードでタイトな一日
メダリストたちが教えてくれたこと
生産的なタイムマネジメント能力を身につけるために
運動と成功には因果関係がある
「今より時間が増えることは絶対にないな、と気づいたの」

第6章 ランニングは人生に自信とチャンスをもたらすのか?
ウォルター・ハーツォグ博士が走ることをやめた理由
予告ホームランは、なぜ打てたのか
信じる心を成果に変える自己効力感とは
ランニングは、アクシデントに自信を持って対応する練習だ
つらくて苦しいランニングが人を強くする
「ランニングが扉を開いて、導いてくれたんだ」

第7章 より良いランナー、より良い自分になるためのラストレッスン
高校時代の思い出
あらためてお勧めしよう! ランニングは最高だ
なぜなら、人間は走るように進化してきたからだ
レッスン① 自分の強みと弱みを知れ
レッスン② とにかく全力で打ち込め
レッスン③ 目的意識を持って集中せよ
レッスン④ 自分の努力を信じろ
レッスン⑤ 人間はご褒美のために走れない――と知れ
レッスン⑥ 走ることは自分との対話と知れ
レッスン⑦ 不快感は成長するチャンスだ
レッスン⑧ 徹底的に傲慢で謙虚であれ
レッスン⑨ 競争は共創でもあることを忘れるな
レッスン⑩ 立ち向かうために、自由になるために走れ
レッスン⑪ DNAの潜在能力に近づけば、自分を好きになれる
レッスン⑫ リスクを取る者だけが、どこまで行けるのかを知ることができる
レッスン⑬ だから走ろう、自分自身のために